新しく発見された樹状細胞は、呼吸器感染症に対する免疫応答に重要な役割を果たすことが判明

2020
5月 15
(金)
09:00
免疫学のバイオニュース

新しく発見された樹状細胞は、呼吸器感染症に対する免疫応答に重要な役割を果たすことが判明

新しいタイプの抗原提示免疫細胞を特定したという免疫学の教科書が変わる可能性がある発見が、ベルギーのVIB-UGent Center for Inflammation ResearchのBart Lambrecht 博士、Martin Guilliams 博士 Hamida Hammad 博士、Charlotte Scott 博士を含む国際的な研究チームによって行われた。
2020年5月8日にImmunityのオンラインで公開されたこの論文は、「炎症性2型cDCがcDC1とマクロファージの機能を獲得して呼吸器ウイルス感染に対する免疫を調整する(Inflammatory Type 2 cDCs Acquire Features of cDC1s and Macrophages to Orchestrate Immunity to Respiratory Virus Infection.)」と題されている。

樹状細胞の拡張ファミリーの一部であるこれらの細胞は、呼吸器ウイルス感染時に他の免疫細胞に抗原を提示する上で重要な役割を果たし、回復期の血漿がウイルス感染患者の免疫応答を高めるのにどのように役立つかを説明できるという。人体が感染に直面すると、炎症と発熱で反応する。これは、免疫システムが機能していることを示しており、軍の兵士のように多くの細胞の活性化につながる。樹状細胞はその軍隊の将軍だ。彼らは、「侵入者」に由来する抗原を免疫系の細胞に提示することにより、感染した細胞を殺すように兵士を正確に活性化し、指示することができる。体内で抗原提示機能を実行する樹状細胞 にはいくつかの種類がある。従来の初期の樹状細胞は、感染がない場合でも、危険な侵入者がないか継続的に身体をスキャンする。感染によって引き起こされた炎症があると、樹状細胞の別のサブセットが炎症性単球から出現する。単球由来樹状細胞は、ヒトの血液から分離された単球からin vitroで容易に調製されるため、これらの細胞は非常に重要な抗原提示細胞であると常に想定されていた。しかし、癌治療で単球由来の樹状細胞を使用した臨床試験は期待外れだった。

VIB-UGent Center for Inflammation Researchのチームおよび国際的な同僚による研究では、単球由来の樹状細胞は貧弱な抗原提示細胞だが、誤認のためにこれらの機能を持っていると誤って想定されているという。

 

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