重度のCOVID-19に罹患しやすいエピジェネティックな特徴についての報告
サイエンス出版部 発行書籍
以下、サンフランシスコ州立大学(SFSU)生物学部教授のマイケル・A・ゴールドマン博士(Michael A. Goldman)による記事より: COVID-19 は、コロナウイルスSARS-CoV-2にさらされることで発症する感染症であるが、個人がCOVID-19に罹患するかどうかは、宿主の遺伝的要因が一因となっている。COVID-19の特徴の1つは、症状が出ない、あるいは非常に軽い人がいる一方で、人工呼吸器をつけたり、死亡したり、長期にわたる影響(long-COVIDと呼ばれる)を受けたりする人がいることである。 宿主の遺伝的要因としては、ゲノムワイド関連解析(GWAS)により、3p21.31、12q24.13、ABO式血液型、I型インターフェロン免疫異常などが特定されている。現在のパンデミックは、公衆衛生対策と記録的な速さで製造されたワクチンにより抑えられているが、病気のリスクに影響を与える宿主の要因を根本的に理解することは、将来のパンデミックに備え、COVID-19を迅速に終息させる上で、非常に大きな価値を持つ。 新研究では、DNA配列レベルでの遺伝的変化を伴う宿主遺伝に加えて、DNAメチル化などのエピジェネティックなレベルでの変化も関与している可能性が示された。哺乳類で最も一般的なDNAメチル化は、CpGジヌクレオチドのシトシンが5-メチル-シトシンに変換され、それが伝播することで起こる。CpGメチル化は、ゲノムの重要な制御領域で起こり、しばしば遺伝子の発現を抑制する。 げっ歯類とヒトのハイブリッド細胞に5-アザシチジンをin vitroで投与すると、メチル化が逆転し、ヒト女性の不活性X染色体上の遺伝子など、以前は沈黙していた遺伝子が再び活性化される。 スペイン・バルセロナのジョセップ・カレラス白血病研究所(IJC)のManuel Castro de M
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