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播くだけで細胞の配向性培養が可能。短期培養でヒトiPS由来細胞心筋細胞を成熟化させ薬剤応答性を測定できます。


CellArray-Heart ™(セラレイ・ハート)は、細胞を播種するだけで、細胞を一方向に並べた配向性培養ができる細胞培養基材です。
この製品を使用する事で、生体内の細胞と同じように、細胞が配向した状態で培養する事が可能です。(これまで心筋細胞、骨格筋細胞、線維芽細胞で確認済み。)
薬剤安全性試験等において、生体内により近い(成熟性・機能性を有する)組織を用いることが可能です。


主なポイント


  • ヒトiPS細胞由来心筋細胞が10日で成熟化
  • 微細ストライプ構造により細胞の配向性を制御
  • 成熟化心筋細胞の薬剤応答性を測定可能

技術情報


機能的・形態的に成熟した細胞を作製可能

 

CellArray-Heart™で配向培養したヒトiPS細胞由来心筋細胞では、成熟した形態、生理活性を有する事が確認されており、薬剤安全性試験や再生医療研究等に利用できます。CellArray-Heart™での培養により、心筋細胞、骨格筋細胞、線維芽細胞などが配向することを確認しています。

 

【解析例】ヒトiPS細胞由来心筋細胞の収縮・弛緩方向を解析

(ライブセルイメージングシステムSI8000,ソニー株式会社)

 

 

一般的な基材との比較

 

ヒトiPS細胞由来心筋細胞を7日、14日、44日間培養しました。CellArray-Hear™上のiPS心筋細胞は、培養7日目でストライプ方向への配向性が見られ、配向性は培養44日目まで維持されました。一般的な平面の細胞培養基材上では、培養日数に関わらず、iPS心筋細胞はランダムな方向性で培養されました。CellArray-Heart™は、使用前にフィブロネクチンコーティング処理を行いましたが、心筋細胞の配向性誘導には影響はありませんでした。

【培養例】ヒトiPS細胞由来心筋細胞を培養

 

 

基盤技術:細胞を配向させる「微細ストライプ構造」

 

CellArray-Heart™の表面には、ナノドットアレイ技術による微細ストライプ構造が加工されており、これにより、細胞の配向性を制御します。

CellArray-Heart™を使用して心筋細胞や筋芽細胞を培養すると、細胞は細胞の長軸をストライプに沿う方向で接着し、細胞シートを形成します。 生体内の心筋や筋繊維は細胞が一方向に並んだ(配向した)状態で存在し、機能を発揮しています。CellArray-Heart™を使用する事で生体内の細胞と同じように、細胞が配向した状態で培養する事が可能です。ヒト iPS細胞由来心筋細胞を使用した実験では、配向性培養により心筋細胞の形態的、生理的成熟化が促進されることが示されました。 

 

ナノドットアレイ技術とは?

 

ナノドットアレイ技術とは、王子ホールディングス株式会社独自の微細構造形成技術です。Si ウェハなどの基材表面に数百 nm ~数μm サイズの表面微細構造を作製する事ができます。

 

 

配向性培養のメリット

 

配向性培養により、心筋細胞の成熟化が促進され、薬剤安全性試験や再生医療研究等に利用できます。

生体内の心筋や筋繊維は、細胞が一方向に並んだ(配向した)状態で存在し、機能を発揮しています。CellArray-Heart™を使用する事で、生体内の細胞と同じように、細胞が配向した状態で培養する事が可能です。

ヒトiPS細胞由来心筋細胞を使用した実験では、配向性培養により、心筋細胞の形態的、生理的成熟化が促進されることが示されました。

ヒトiPS細胞由来心筋細胞を15日間培養後、細胞の配向性を観察しました。CellArray-Heart™で培養したiPS心筋細胞は一般的な細胞培養基材で培養したiPS心筋細胞と比べて細胞は配向し、規則的なサルコメア構造が観察されました。

CellArray-Heart™を用いれば、薬剤安全性試験や再生医療研究等に必要な、生体内により近い(成熟性・機能性を有する)組織を作製することが可能です。

 

仕様

 

ウェルプレート本体:ポリスチレン製、底フィルム;環状オレフィン樹脂

寸法:本体(外寸) 縦 85.5㎜/横128㎜/厚さ14.4㎜ 、ANSI/SBS準拠

細胞培養表面処理済、個別包装、滅菌済み

 

関連製品

 

配向性細胞培養基材

CellArray-Heart™ 35mm ディッシュ

 






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