エクソソーム分離技術が切り拓く未来の疾患診断

エクソソーム分離技術が切り拓く未来の疾患診断

エクソソームを用いた新たな疾患診断技術の可能性とは?


デューク大学の機械工学・材料科学のウィリアム・ベバン名誉教授、トニー・ジュン・ファン(Tony Jun Huang, PhD)と、生物医学工学のR・ユージン・スージー・E・グッドソン名誉教授、トゥアン・ヴォー・ディン(Tuan Vo-Dinh, PhD)が共同で行った研究が、2024年3月8日にScience Advancesに掲載されました。このオープンアクセス論文は「音響分離とエクソソーム濃縮による核酸検出(Acoustic Separation and Concentration of Exosomes for Nucleotide Detection: ASCENDx)」というタイトルで、エクソソームを用いた新技術について詳述しています。


エクソソームは、細胞から放出される微小な生物学的粒子で、リボ核酸(RNA)などの遺伝物質を含んでいます。機械工学・材料科学科の4年生大学院生、タイ・ナクイン(Ty Naquin)は、「エクソソームはその発生源である細胞を非常に示唆しています。これを分離できれば、タンパク質やRNAの内容を調べることで、多くの病気を診断できます」と説明します。

Life Science News from Around the Globe

Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

バイオクイックニュースは、サイエンスライターとして30年以上の豊富な経験があるマイケルD. オニールによって発行されている独立系科学ニュースメディアです。世界中のバイオニュース(生命科学・医学研究の動向)をタイムリーにお届けします。バイオクイックニュースは、現在160カ国以上に読者がおり、2010年から6年連続で米国APEX Award for Publication Excellenceを受賞しました。
BioQuick is a trademark of Michael D. O'Neill

LinkedIn:Michael D. O'Neill