循環血液中の遊離前駆体型ビタミンDレベルは、将来の健康リスクの優れた予測因子である可能性が示唆された
サイエンス出版部 発行書籍
欧州内分泌学会(e-ECE 2020)年次総会で発表された研究成果(要約#1044)によると、高齢男性における血中の遊離循環ビタミンDレベルは、総ビタミンDよりも将来の健康リスクのより優れた予測因子である可能性があるという。これらのデータは、血流中を循環していることがわかった遊離の前駆体型ビタミンDが、頻繁に測定される総ビタミンDよりも、将来の健康と病気のリスクをより正確に予測することを示唆している。ビタミンD欠乏症は、次のような複数の深刻な健康状態に関連しているためだ。 この研究は、ビタミンDレベルと高齢者の健康状態の悪化との関連についての更なる研究のための有望な分野であるかもしれないことを示唆している。 ビタミンD欠乏症はヨーロッパで、特に高齢者によく見られる。 それは、心血管疾患、癌、骨粗鬆症などの多くの老化関連疾患を発症するリスクが高いことに関連している。 しかし、体内にはいくつかの形態のビタミンD、つまり代謝物があるが、人々のビタミンDの状態を評価するために最も頻繁に使用されるのは、これらの代謝物の総量だ。前駆体ホルモンである25-ジヒドロキシビタミンDは、1,25-ジヒドロキシビタミンDに変換される。これは、我々の体内で活性型のビタミンDと見なされている。 我々の血液中のすべてのビタミンD代謝物の99%以上がタンパク質に結合しているため、生物学的に活性なのはごくわずかな部分だけだ。 したがって、自由でアクティブな形は、現在および将来の健康状態をより正確に予測できる可能性がある。ベルギーのルーヴェン大学病院のLeen Antonio博士と彼女のチームは、2003年から2005年の間、40歳から79 歳の1,970人の地域在住男性から収集されたヨーロッパ男性老化研究のデータを使用して、ビタミンDの遊離代謝物がより優れた健康予測因子であるかどうかを調査した。
4600万以上の化合物から検索して購入/オリジナルライブラリーの構築に:AMBINTER 化合物データベース
イメージング質量分析 受託サービス
FFPE組織サンプル 深層ショットガンプロテオーム解析 受託サービス
microPAC ナノLC キャピラリーLC用カラム
同じカテゴリーの記事
Life Science News from Around the Globe
Edited by Michael D. O'Neill
バイオクイックニュースは、サイエンスライターとして30年以上の豊富な経験があるマイケルD. オニールによって発行されている独立系科学ニュースメディアです。世界中のバイオニュース(生命科学・医学研究の動向)をタイムリーにお届けします。バイオクイックニュースは、現在160カ国以上に読者がおり、2010年から6年連続で米国APEX Award for Publication Excellenceを受賞しました。
BioQuick is a trademark of Michael D. O'Neill