アルツハイマー病のリスク層における進行予測に「大きな可能性」を示す血液バイオマーカー(NfL)

 アルツハイマー病のリスク層における進行予測に「大きな可能性」を示す血液バイオマーカー(NfL)

ミシガン州デトロイトのウェイン州立大学(WSU)の神経科学研究者たちは、アルツハイマー病の神経変性の進行の可能性と速度を予測するための神経フィラメント軽鎖(NfL)の血液レベルの有用性を確認するレビュー論文を公表しました。血液中のNfLは、最小限の侵襲で簡単にアクセスできるバイオマーカーであるため、臨床的に非常に役立つ指標となります。

ユン・ヨジン氏(Youjin Jung)とジェシカ・ダモワゾー博士(Jessica Damoiseaux, PhD)は、MRIやPETイメージングからの神経変性の構造的・機能的な脳イメージング測定と血清または血漿中のNfLとの関連を調査するために既存の文献を分析しました。ユン氏は、行動および認知神経科学プログラムの博士課程の学生であり、WSUの老年学研究所の研修生でもあります。ダモワゾー博士は、老年学研究所および心理学部の准教授です。レビュー論文「The Potential of Blood Neurofilament Light As a Marker of Neurodegeneration in Alzheimer’s disease(アルツハイマー病における神経変性のマーカーとしての血中神経フィラメント軽鎖の可能性)」は、2023年8月4日にBrain誌に掲載されました。

Life Science News from Around the Globe

Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

バイオクイックニュースは、サイエンスライターとして30年以上の豊富な経験があるマイケルD. オニールによって発行されている独立系科学ニュースメディアです。世界中のバイオニュース(生命科学・医学研究の動向)をタイムリーにお届けします。バイオクイックニュースは、現在160カ国以上に読者がおり、2010年から6年連続で米国APEX Award for Publication Excellenceを受賞しました。
BioQuick is a trademark of Michael D. O'Neill

LinkedIn:Michael D. O'Neill

 

サイトスポンサー

生命科学出版部 発行書籍