早期癌の腫瘍マーカーを安価で高感度に検出する新しい磁化ナノビーズをオーストラリアの研究チームが考案
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グリフィス大学(オーストラリア)の研究者らは、癌の腫瘍マーカーを検出する新しい方法を開発し、早期診断に役立てようとしている。クイーンズランド・マイクロ・ナノテクノロジーセンターのムハマド・シディキー准教授と、グリフィス創薬研究所の細胞工場・バイオポリマーセンターのディレクターであるベルント・レーム教授が率いる研究チームは、新しいクラスの超常磁性ナノ材料を用いて、卵巣癌などの腫瘍マーカーを安価で高感度に検出する方法を考案した。
この研究成果は、2021年6月29日にACS Applied Materials and Interfacesのオンライン版に掲載された。 この論文は、「バイオエンジニアリングされたポリマーナノビーズによる癌バイオマーカーの分離と電気化学的検出(Bioengineered Polymer Nanobeads for Isolation and Electrochemical Detection of Cancer Biomarkers) 」と題されている。
研究チームは、細胞工場をバイオエンジニアリングして、特定のターゲット抗体に結合する磁気特性を持つナノビーズを組み立てた。そして、磁化されたナノビーズを卵巣癌細胞に加え、メチル化されたDNAを捕捉したり、 エクソソーム (細胞内小胞)を検出したりした。
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