特定の接合性プラスミドがCRISPR-Casを回避するメカニズムをカナダの研究グループがNARで発表

2020
6月 29
(月)
08:30
遺伝子研究のバイオニュース

特定の接合性プラスミドがCRISPR-Casを回避するメカニズムをカナダの研究グループがNARで発表

Nucleic Acids Research(NAR)で2020年6月18日に発表された「Breakthrough Article」で、カナダのシェルブルック大学のVincent Burrus博士が率いる研究者グループは、(細菌株と種間の抗生物質耐性遺伝子の動員と移動を促進する)特定の接合性プラスミドが、如何にCRISPR防御システムの分解メカニズムを回避するかを解説している。
NARのBreakthrough Articlesは、その分野における長年の問題を解決する研究、または新しい研究の機会と方向性を明確に動機づけ、導く研究分野への例外的な新しい洞察と理解を提供する研究について説明している。 これらは、NARが出版のために受け取る上位の論文を表し、著者および/または査読者による推薦、ならびに査読者および編集委員のその後の推薦に基づいて編集者によって選択される。
このオープンアクセスのBreakthrough Articleは、「IncC接合プラスミドおよびSXT/R391エレメントが、接合中にCRISPR–Casによって引き起こされる二本鎖切断を修復する(IncC Conjugative Plasmids and SXT/R391 Elements Repair Double-Strand Breaks Caused by CRISPR–Cas During Conjugation.)」と題されている。

抗生物質耐性遺伝子は、主に統合および接合要素(ICE)と接合プラスミドによって伝達されるが、バクテリオファージによっても伝達される。 細菌はそのような侵略者(CRISPR-Casおよび制限-修飾システムを含む)に対する防御メカニズムを進化させてきたが、移動する遺伝的要素もこれらの障壁を克服するための多様な戦略を進化させてきた。 この論文では、薬剤耐性関連の非互換性グループC(IncC)接合プラスミドとSXT / R391 ICEが、接合による新しいホストへの侵入時にCRISPR-Casによって引き起こされる損傷に対して耐性があることを示している。

 

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