セストリンと呼ばれるタンパク質が、運動と同じ効果を発揮する可能性をミシガン大学の研究者が発見

セストリンと呼ばれるタンパク質が、運動と同じ効果を発揮する可能性をミシガン大学の研究者が発見

サイエンス出版部 発行書籍

公園での早歩きだろうが、ジムでのトレーニングだろうが、運動は体に良い。 しかし、筋肉を動かさずにトレーニングの利点を活用できるとしたらどうだろう? ミシガン大学医学部の研究者らは、セストリン(Sestrin)と呼ばれる天然に存在するタンパク質を研究し、これらのタンパク質がハエやマウスで運動効果の多くを模倣できることを発見した。 この研究成果は、最終的に科学者が老化やその他の原因による筋肉の消耗と戦うのに役立つ可能性がある。   この研究成果は、2020年1月13日にNature Communicationsのオンライン版で公開された。 このオープンアクセスは「セストリンは運動的に有益な進化的に保存されたメディエーターである。(Sestrins Are Evolutionarily Conserved Mediators of Exercise Benefits.)」と題されている。「研究者は以前、運動後にセストリンが筋肉に蓄積することを観察していた」と ミシガン大学医学部の分子および統合生理学の研究助教授であるMyungjin Kim 博士は述べた。Jun Hee Lee 教授および共同研究者チームと協力して、Kim 博士は運動とタンパク質の明らかな関連性についてさらに学びたいと考えた。 彼らの最初のステップは、ハエのグループに運動を促すことだった。 デトロイトのウェイン州立大学の共同研究者であるRobert Wessells 博士と Alyson Sujkowski 氏は、ショウジョウバエの通常の本能を利用して試験管を乗り降りする“ルームランナー”を開発した。 それを使用して、チームはハエを3週間訓練し、通常のハエの走行能力と飛行能力を、セストリンを作る能力を欠くように飼育されたハエのものと比較した。 「ハエは通常、この時点で約4〜6時間走ることができ、その期間に通

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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