初経年齢が将来の病気リスクを左右する?女性なら知っておきたい健康の新常識

初経年齢が将来の病気リスクを左右する?女性なら知っておきたい健康の新常識

あなたが初めて生理(初経)を迎えたのは何歳でしたか?ほとんどの女性が覚えているであろうこの出来事が、実は、将来の健康を占う重要なサインかもしれない――。そんな驚きの研究結果が、ブラジルの大規模な調査から明らかになりました。初経が早すぎても、遅すぎても、将来の病気のリスクに関わってくるというのです。この記事では、あなたの過去の経験が未来の健康管理にどう繋がるのかを詳しく解説します。 2025年7月13日(日)にカリフォルニア州サンフランシスコで開催された内分泌学会の年次総会「ENDO 2025」で発表された研究によると、女性が初経を迎える年齢は、肥満、糖尿病、心臓病、生殖に関する問題といった疾患の長期的なリスクについて、貴重な手がかりを提供してくれる可能性があります。このブラジルの研究では、初経(女性が初めて月経を迎える年齢)が早い場合も遅い場合も、それぞれ異なる健康リスクと関連していることが明らかになりました。 初経を10歳未満で迎えた女性は、後年、肥満、高血圧、糖尿病、心臓の問題、そして子癇前症のような生殖に関する問題を発症する可能性が高くなりました。一方、15歳以降に初経を迎えた女性は、肥満になる可能性は低いものの、月経不順や特定の心臓疾患のリスクが高いことが分かりました。 「私たちは今、ブラジルの大規模な人口調査から、思春期が早い場合と遅い場合の両方が、長期的に異なる健康への影響を及ぼしうることを裏付けるエビデンスを得ました」と、研究著者であるブラジル、サンパウロ大学のフラビア・レゼンデ・ティナノ博士(Dr. Flávia Rezende Tinano)は述べています。「早発初経は複数の代謝性疾患や心臓の問題のリスクを高める一方で、遅発初経は肥満を防ぐかもしれませんが、特定の心臓や月経の問題を増加させる可能性があります。ほとんどの女性は自分の初経がいつ

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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