生命の起源の謎に迫る一大発見:RNAとアミノ酸が「自発的に」結合する化学反応を実証

生命の起源の謎に迫る一大発見:RNAとアミノ酸が「自発的に」結合する化学反応を実証

生命の起源の謎に迫る一大発見:RNAとアミノ酸が「自発的に」結合する化学反応を実証 「生命はどこから来たのか?」― この根源的な問いに、新たな光を当てる研究が登場しました。生命活動に不可欠な「タンパク質」と、その設計図である「RNA」。この二つが、40億年前の原始地球でどのようにつながったのかは、長年の大きな謎でした。この度、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の化学者チームが、このRNAとタンパク質の構成要素であるアミノ酸が、原始地球で起こり得た条件下で自発的に結合する様子を初めて実証しました。 1970年代初頭から科学者たちが挑み続けてきた課題を、ついに乗り越えたのです。この画期的な研究は、2025年8月27日に学術誌「Nature」に掲載されました。論文のタイトルは「Thioester-Mediated RNA Aminoacylation and Peptidyl-RNA Synthesis in Water(チオエステルを介したRNAのアミノアシル化とペプチジルRNAの水中合成)」です。 論文の責任著者であるUCL化学科のマシュー・パウナー教授(Matthew Powner)は次のように述べています。「生命はタンパク質を合成する能力に依存しています。タンパク質は生命の主要な機能分子です。タンパク質合成の起源を理解することは、生命がどこから来たのかを理解する上で基本となります。」 「私たちの研究は、RNAがどのようにして初めてタンパク質合成を制御するようになったかを示すものであり、この目標に向けた大きな一歩です。」 現在の生命は、「リボソーム」という非常に複雑な分子機械を用いてタンパク質を合成します。この機械は、細胞のDNAから遺伝子の配列を運び出すメッセンジャーRNAに書かれた化学的な指示を必要とします。そしてリボソームは、工場の組立ライン

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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