ネアンデルタール人から受け継いだ遺伝的変異がCOVID-19の重症化リスクを約20%減少させていた
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COVID-19 を引き起こすウイルスであるSARS-CoV-2は、感染後にさまざまな方法で人々に影響を与える。 軽度の症状しか見られない、またはまったく症状が見られない人もいれば、入院を必要とするほどになり、呼吸不全を発症して死亡する人もいる。沖縄科学技術大学院大学(OIST)とドイツのマックスプランク進化生物学研究所の研究者らは、COVID-19で深刻な病気になるリスクを約20%減らす、ネアンデルタール人から受け継がれた遺伝子グループを発見した。「もちろん、高齢や糖尿病などの基礎疾患などの他の要因は、感染した個人の病気に大きな影響を及ぼす」と、OISTでヒト進化ゲノミクスユニットを率いるSvante Pääbo教授は述べている。「しかし、遺伝的要因も重要な役割を果たしており、これらのいくつかはネアンデルタール人から現代人に渡されたものだ。」 昨年、Pääbo教授と彼の同僚であるHugo Zeberg教授は、Natureで、これまでに特定されたウイルスに感染したときに重度のCOVID-19を発症するリスクを2倍にする最大の遺伝的危険因子はネアンデルタール人から受け継がれたことを報告していた。彼らの最新の研究は、重度のCOVID-19を発症した2,244人のゲノム配列を収集した英国のGenetics of Mortality in Critical Care(GenOMICC)コンソーシアムから昨年12月に発表された新しい研究に基づいている。 この英国の研究は、個人がウイルスにどのように反応するかに影響を与える4つの染色体上の追加の遺伝子領域を特定した。2021年2月16日にPNAS のオンラインで公開された研究で、Pääbo教授とZeberg教授は、新たに特定された領域の1つが変異体を持っていることを示している。これは、3人のネアンデルタール人(クロアチアの約50,0
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