脳の特定領域の深部脳刺激(DBS)が治療抵抗性の鬱病患者に長期間強力な抗鬱効果をもたらした

2019
10月 24
(木)
10:00
脳科学のライフサイエンスニュース

脳の特定領域の深部脳刺激(DBS)が治療抵抗性の鬱病患者に長期間強力な抗鬱効果をもたらした

脳下帯状回(SCC)と呼ばれる脳の領域への深部脳刺激(DBS)により、 他の治療に反応しなかった最も重度の鬱病患者である治療抵抗性鬱病の患者に長期間強力な抗鬱効果をもたらしたことがAmerican Journal of Psychiatryの2019年10月4日号にオンラインで公開された。この論文は「治療抵抗性うつ病に対する脳梁下帯状回深部脳刺激の長期転帰(Long-Term Outcomes of Subcallosal Cingulate Deep Brain Stimulation for Treatment-Resistant Depression.)」と題されている。
この研究は、エモリー大学の神経学・脳神経外科・精神医学・神経科学の教授であり、ナッシュファミリーアドバンストサーキットセンターの設立ディレクターであるHelen S. Mayberg博士(写真)が率いている。ニューヨーク市マウントシナイのアイカーン医科大学の治療学は、研究チームによって実施された以前の研究を検証し、これらの患者のDBSを改良および最適化するための追加研究の基礎を築いた。

本態性振戦、パーキンソン病、てんかん、強迫性障害を治療するために米国食品医薬品局から承認されている脳深部刺激は、神経刺激装置(「脳ペースメーカー」と呼ばれることもある)の配置を伴う神経外科的処置だ。 高周波の電気インパルスを脳の奥深くに埋め込まれた電極を通して各障害の症状の原因となる特定の脳領域に送る。
Mayberg博士は、2005年に治療抵抗性鬱病患者を対象に、Brodmann エリア25として知られる脳梁下帯状回白質のDBSの最初の試験を主導し、臨床的有益性があることを実証した。 その後の小規模な非盲検試験でも同様に良好な結果が得られたが、これらの有望な非盲検結果にもかかわらず、指定された6ヶ月で統計的に有意な抗鬱反応が欠如していたため、多施設無作為化試験は早期に中止された。

 

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