運動不足のマウスのランニング持久力を強化する化合物

2017
7月 5
(水)
11:00
遺伝子研究のライフサイエンスニュース

運動不足のマウスのランニング持久力を強化する化合物

ランニングの健康効果については毎週のように新しい話題が現れる。それ自体は素晴らしいことだが、走れない人にとっては何の意味もない。高齢者、肥満者、その他、運動機能に支障のある人にとっては有酸素運動の効果というのは望んでも得られないことだった。Salk Instituteの研究チームは、ランニングによって起動される遺伝子経路を突き止めた過去の研究を基礎にして、化合物によって運動不足のマウスの経路を完全に起動する手段を見つけ、脂肪燃焼効率やスタミナを高めるなど運動の健康効果を再現することができた。

2017年5月2日付のCell Metabolismに掲載されたこの研究論文は、有酸素運動持久力への理解を深めただけでなく、心臓障害、呼吸器系疾患、2型糖尿病その他健康障害のある人々にも薬剤で同じ健康効果が得られるようになる希望を与えている。このオープンアクセス論文は、「PPARδ Promotes Running Endurance by Preserving Glucose (PPARδは、ブドウ糖を保存することでランニング持久力を増進)」と題されている。

筆頭著者のRonald Evans は、Molecular and DevelopmentalでSalkのMarch of Dimes Chair の地位にあり、またBiology Howard Hughes Medical Instituteのinvestigatorでもある。彼はこの論文で、「トレーニングで有酸素運動持久力を増進させられることはよく知られているが、私達の疑問は、持久力はどのように機能するのか、また、科学をよく理解できればトレーニングを薬剤で代用することができるのか?、ということだった」と述べている。

持久力を増進するというのは有酸素運動をより長時間持続できるようになるということである。体がフィットしてくると、筋肉はエネルギー源を炭水化物 (ブドウ糖) の燃焼から脂肪の燃焼に切り替えていくようになる。そのため、持久力とは体が脂肪を燃焼する能力の高まりに関わるものと考えていたが、その過程の細部についてははっきりしていなかった。

 

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