2015
6月
24日
(水)
17:00

フィラデルフィア市のMonell Chemical Senses Centerの新研究で、炎症を促進する免疫系調節タンパク質である腫瘍壊死因子 (TNF) が、苦味に対する感受性を調節していることが突き止められた。この研究結果は、感染症、自己免疫疾患、慢性炎症疾患などに伴う味覚異常や食欲減退などの機序を説明できる可能性がある。TNFは、炎症疾患を仲介する役割に加えて、アルツハイマーからがんまで様々な疾患の進行に役割を果たしていることが示唆されている。研究論文の首席著者、Monellのmolecular biologist、Hong Wang, Ph.D.は、「食欲減退とそれに伴う栄養失調は、重篤患者の長期的予後にも影響する重大な問題である。私たちの研究で、苦味の味覚は免疫系によって調節されていることが明らかになった。特に、TNFが病気の患者の味覚を苦味に敏感にする結果、食事がより苦く感じられ、食欲をそそられないということが起きている可能性がある」と述べている。
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コメント一覧
真島英司
投稿日時 2015/7/9 11:24
TNFが味覚を調節するという結果は大変に興味深いですね。TNFが多いと苦味の感度が上がるのであれば、自己免疫疾患やがんの場合、通常よりも苦く感じているのでしょうか?売上トップの抗TNFα抗体のブロックバスターたちが治療に使われていますが、その場合、苦味が低下しているのでしょうか。苦味という身近なセンサーが病気の早期発見の一役になれば面白い!最近、暑気払いのビールが苦く感じるときがあるのですが・・・これは運動不足かも。
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