サルモネラ菌の病原性を調節する鉄分量
サイエンス出版部 発行書籍
サルモネラ菌は胃腸感染症の主要原因のひとつである。サルモネラ菌は、宿主の腸管上皮に存在するフリーの鉄分量に合わせて自らの病原性遺伝子の表現を調整する。バルセロナ自治大学(UAB)の研究者達は、病原体が白苔プロテイン(Fur protein)を介して病原性遺伝子を活性化させることを初めて証明した。この白苔プロテイン周囲の状況に合わせて鉄分量をチェックするセンサーの働きをする。 この研究は「the journal PLoS ONE」(2011年5月6日号)に発表された。タイトルは“Fur activates the expression of Salmonella enterica pathogenicity island 1 by directly interacting with the hilD operator in vivo and in vitro”(インビボ及びインビトロにおいてhilDオペレータとの直接コンタクトによってサルモネラ菌病原性島1の発現を活性化させる白苔プロテイン)本研究はUAB遺伝学・分子生物学部の分子細菌学グループによって行われ、Dr. Jordi Barbé氏がコーディネートした。さらに、国立バイオテクノロジー・センターのDr.Juan Carlos Alonso氏の研究グループも共同研究を行った。鉄分は、だいたいの生物において発育に必須のミネラルである。それゆえに、すべての生物は外部環境から鉄分を必ず取得できるような取り込みシステムを獲得している。しかし、細胞内に過剰な鉄分は有害な影響を及ぼすこともあり得るので、同時に生物にはこれを制御するシステムも備わっている。脊椎動物では、この制御するシステムとして生体液中に存在するフリーの鉄分量を制限する栄養免疫機能として知られる第一防御バリアが備わっており、それが病原体の発育を防止する。嫌気性
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