RNAウイルス防御の鍵:TRIM25の役割に迫る最新研究
サイエンス出版部 発行書籍
人間の身体は毎秒のように外部からの攻撃を受けています。その攻撃者たちは、ウイルス、細菌、寄生虫、毒素など、生物および非生物の存在であり、私たちの身体の機能に悪影響を与える可能性があります。この攻撃から私たちを守るのが、パトロール隊のように働くタンパク質群です。これらは、体内で最初の防衛線を形成する自然免疫系の重要な構成要素です。今回、EMBLハイデルベルクの研究者らとその共同研究者による新たな研究により、こうした防御の「ヒーロー」の一つであるTRIM25というタンパク質が、ウイルスに立ち向かう「スーパーパワー」を発揮する仕組みが明らかになりました。 「TRIM25はインフルエンザウイルスやジカウイルスのようなRNAウイルスに対する自然免疫応答において極めて重要な役割を果たすため、私たちはその研究を行うことにしました」と述べたのは、EMBLのヘニグ研究グループでEIPOD4ポスドクフェローを務める研究の第一著者、ルシア・アルバレス博士(Lucía Álvarez, PhD)です。「TRIM25がRNAを結合することで抗ウイルス防御にどのような役割を果たすのかを理解したかったのです。」 TRIM25は、細胞内で他のタンパク質にユビキチンという小さなタンパク質をタグ付けしてその機能を変化させる大規模な酵素ファミリーに属しています。その「スーパーパワー」は、一連のシグナル伝達を引き起こし、外来の攻撃者が特定され無力化されるプロセスを促進する能力にあります。過去の研究で、TRIM25がRNAを結合することは判明していましたが、この動作が免疫活性にとってなぜ重要なのかは明確ではありませんでした。さらにTRIM25には、大量のRNAが存在する細胞内で、友好的なRNAと敵対的なRNAを見分けるという、いわば「干し草の山から針を探す」ような課題があります。では、TRIM25はウイルス
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