腸内細菌(クロストリジウム)がマウスの肥満を抑制。人の肥満防止への手掛りとなるか?

2019
8月 20
(火)
10:00
微生物/ウイルス研究のライフサイエンスニュース

腸内細菌(クロストリジウム)がマウスの肥満を抑制。人の肥満防止への手掛りとなるか?

ユニバーシティ・オブ・ユタ・ヘルスの研究者は、マウスが肥満になるのを防ぐ腸の特定のクラスの細菌を特定し、同じ微生物が同様に人の体重を制御する可能性があることを示唆した。クロストリジウムと呼ばれるこの有益なバクテリアは、腸に生息する何兆ものバクテリアや他の微生物の総称であるマイクロバイオームの一部である。

Scienceの2019年7月26日号で発表されたこの研究では、健康なマウスには20から30のバクテリアのクラスであるクロストリジウムが豊富にあることを示しているが、免疫系が損なわれたマウスは加齢とともに腸からこれらの微生物を失うという。健康的な食事を与えられたとしても、免疫系が損なわれたマウスは必然的に肥満になるが、この種の微生物を戻すことでマウスはスリムになった。

この論文のタイトルは「T細胞が媒介する微生物叢の調節が肥満を防ぐ(T Cell-Mediated Regulation of the Microbiota Protects Against Obesity.)」と題されている。

ユニバーシティ・オブ・ユタ・ヘルスの病理学の准教授であるJune Round博士は、研究助教授W. Zac Stephens博士および、当時大学院生だったCharisse Petersen博士と共に研究を率いた。「この痩身効果の原因となる最低限の細菌が見つかった。この生物が何をしていて、治療に価値があるかどうかを理解できる可能性がある」とRound博士は言う。
この研究結果はすでに進むべき方向を指し示している。

 

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