エクソソームによるアプローチが後期大腸癌の治療に有効であることが前臨床モデルで示された
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ミネソタ大学医学部の研究チームは、米国で毎年5万人以上が死亡している末期の大腸癌を標的として治療するための新たな方法を発見した。研究チームは、大腸癌細胞が抗腫瘍免疫反応を回避する新たなメカニズムを発見し、"エクソソーム"を用いた治療戦略の開発に役立てた。2021年4月22日にGastroenterology誌のオンラインで公開されたこの論文は、「腫瘍分泌細胞外小胞はT細胞の共刺激を制御し、腫瘍特異的T細胞応答を誘導するように操作できる(Tumor Secreted Extracellular Vesicles Regulate T-Cell Costimulation and Can Be Manipulated to Induce Tumor Specific T-Cell Responses)」と題されている。 「大腸癌の末期患者は、現在の治療法では非常に困難な状況に直面している。ほとんどの場合、患者の免疫システムは、FDA(米国食品医薬品局)が承認した癌免疫療法の助けを借りても、効率的に腫瘍と戦うことができない」と、ミネソタ大学医学部外科学教室の准教授であり、本研究の上席著者であるSubree Subramanian博士は述べている。Subramanian博士は、自分の研究室のポスドクであるXianda Zhao医学博士と共同で、大腸癌がどのようにして利用可能な免疫療法に対して耐性を持つようになるのかを調べることにした。その結果、以下のことがGastroenterology誌に発表された。 (1)大腸癌細胞が分泌する"エクソソーム"には、免疫抑制性のマイクロRNA(miR-424)が含まれており、このマイクロRNAは、T細胞と樹状細胞の機能を阻害する。これらのタンパク質がないと、本来ならば癌細胞を殺すはずのT細胞が効かなくなり、腫瘍から排除されてしまうため、
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