ロブスターの下腹部をモデルに、驚異的な伸縮性と強度を再現したナノファイバーハイドロゲルが開発された。腱や靭帯など人工組織への応用を目指す。

ロブスターの下腹部には、伸縮性と驚くほどの強靭さを兼ね備えた薄い半透明の膜が張り巡らされている。MITのエンジニアが2019年に報告したところによると、 この海洋のアンダーアーマーは、自然界で知られている中で最も強靭なハイドロゲルから作られており、しかも非常に柔軟性があるという。この強さと伸縮性の組み合わせは、海底を這い回るロブスターのシールドになると同時に、泳ぐために前後に曲がることも可能にする。今回、マサチューセッツ工科大学(MIT)の別のチームが、ロブスターの下腹部の構造を模倣したハイドロゲルベースの材料を作製した。
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