Cardea Bio社、エクソソームとEVの検出技術「EV-Chip」を開発。リキッドバイオプシーをリアルタイムで分析する新世代のポータブルデバイスを目指す
サイエンス出版部 発行書籍
分子生物学と半導体エレクトロニクスを統合するTech+Bio企業である米国のCardea Bio社は、同社の最高科学責任者であるキアナ・アラン博士と共同研究者が、「生物学的に活性化されたグラフェン・トランジスタによる年齢別循環エクソソームの迅速かつ電子的な識別と定量化( Rapid and Electronic Identification and Quantification of Age-Specific Circulating Exosomes via Biologically Activated Graphene Transistors )」と題した論文を、査読付き学術誌「Advanced Biology」に掲載したことを2021年5月4日に発表した。 この論文では、癌やその他の老化関連疾患の エクソソーム バイオマーカーを検出・定量するためのポータブルで低コストの装置「EV-Chip」と呼ばれる新規バイオセンサーのプロトタイプについて報告している。この論文では、既知のバイオマーカーであるCD63とCD151をラベルなしで迅速に同定することで、EV-Chipの臨床的な可能性を示している。この論文は、Cardea Bio社と、カリフォルニア州クレアモントにあるケック大学院大学およびケック科学部、カリフォルニア大学バークレー校との共同研究の成果だ。 アラン博士は次のように述べている。「現代の臨床医学の進歩により、人間の寿命の範囲が広がり、炎症性疾患や変性疾患だけでなく、癌などの老化プロセスに関連する新しいクラスの健康問題が明らかになってきた。科学者らは、バイオマーカーの発見にEV-Chipを使用することで、診断用バイオマーカーやこれらの疾患に効果的に対処するための治療法の新たな供給源となるだろう」EV-Chipは、エクソソームのバイオマーカーに結合する高特異性
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