枯草菌がフェーズ2試験で黄色ブドウ球菌のコロニー形成を顕著に抑制。
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抗生物質の代わりにプロバイオティクスを使用することで、黄色ブドウ球菌の定着を抑制する有望な方法が、第2相臨床試験で安全かつ高い有効性を示した。Lancet Microbe誌に報告されたこの新しい研究では、プロバイオティクスとして枯草菌(Bacillus subtilis)が、人間に有益な細菌を含む腸内細菌叢を傷つけずに、試験参加者の黄色ブドウ球菌の定着を顕著に減少させることが明らかにされた。この研究は、国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の上級研究員であるマイケル・オットー博士率いるNIHの研究者によって行われた。 このLancet誌の論文は「タイにおけるプロバイオティクスによる病原性黄色ブドウ球菌の除菌: 第2相二重盲検プラセボ対照試験 (Probiotic for Pathogen-Specific Staphylococcus aureus Decolonisation in Thailand: A Phase 2, Double-Blind, Randomised, Placebo-Controlled Trial)」と題されている。 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、重篤な疾患の原因として多くの人に親しまれている。あまり知られていないが、黄色ブドウ球菌は害を及ぼすことなく、しばしば鼻の中や体表、腸内に生息している。しかし、皮膚のバリアーが壊れたり、免疫力が低下したりすると、これらの定着菌が皮膚、骨、肺、血液の深刻な感染症を引き起こす可能性があるのだ。 抗生物質耐性菌の蔓延により治療法が限定される中、「脱コロニー」による黄色ブドウ球菌感染症の予防が注目されている。脱コロニー化戦略の中には、大量の抗生物質を必要とし、微生物叢へのダメージや抗生物質耐性の発達が懸念されるものもあり、議論を呼んでいる。今のところ、局所的な抗生物質であまり害を与える
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