「Science」誌(2011年5月13日号)の記事に、自然界には存在しない新しい抗ウイルス性タンパク質の設計へのコンピュータの活用方法について記載された。この新規タンパク質は、風邪ウイルス分子の特異的な表面を標的とすることが可能である。このようなタンパク質設計が目指すゴールのひとつは、細胞侵入とウイルス再生に関与する分子メカニズムをブロックすることであろう。コンピュータ上で設計した表面を標的とする抗ウイルス性タンパク質には、感染ウイルスの同定や制圧に関連した診断ならびに治療の可能性が示唆された。

 

本研究のリーダー的な著者は、ワシントン大学(UW)生化学部のDr. Sarel J. Fleishman氏とDr. Timothy Whitehead氏、同大学分子生物学部のDr. Damian C. Ekiert氏であり、彼はまたスクリップス研究所(Scripps Research Institute)の化学生物学Skaggs研究所(Skaggs Institute for Chemical Biology)の出身でもある。


上席著者は、スクリップス研究所のDr. Ian Wilson博士、UWならびにハワード・ヒューズ医学研究所(Howard Hughes Medical Institute)のDr. David Baker氏である。

そのような人工設計タンパク質がウイルス性疾患の診断、予防、治療の際に利用可能であるかどうかを見極めるためには、さらなる研究が求められると、研究者達はコメントしている。抗ウイルス性という特性を有する新しいタンパク質の創出にコンピュータ設計を使用する可能性を示唆している。

「インフルエンザは、深刻な公衆衛生上の課題である。また、新しい治療法は、既存の抗ウイルス剤に耐性を示す、あるいは、身体の防御システムを回避してしまうようなウイルスと戦うためにも必要である。」と、研究者は言及した。

科学者達は、赤血球凝集素の幹領域として知られている風邪ウイルスの部分に注目にした。
ヒトの呼吸器の気道細胞に侵入する機能のために、この機能が働かないようにすることを研究対象とした。

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