エクソソームを用いた細胞由来療法が心臓発作後の異常な心臓のリズムを修復し、傷跡を軽減する可能性があることが判明
サイエンス出版部 発行書籍
ヒトの心臓細胞から分泌されるエクソソーム(画像)が、損傷した組織を修復し、致死的な心拍障害を防ぐ可能性があることが、シーダーズ・サイナイ大学スミット心臓研究所の研究者らによる新しい研究で明らかになった。この研究は、心臓突然死の最大の原因である心室性不整脈と呼ばれる心臓のリズム障害を治療する新しい方法につながる可能性がある。2022年3月9日にEuropean Heart Journalに掲載されたこの論文は「慢性虚血性心筋症豚モデルにおける生体基質修飾による心室性不整脈抑制(Biological Substrate Modification Suppresses Ventricular Arrhythmias in a Porcine Model of Chronic Ischaemic Cardiomyopathy)」と題されている。専門家は、添付の論説で、この研究を「この分野全体を根底から覆す準備が整った」と評している。 傷ついた心臓を修復する 心臓発作で組織が損傷すると、心室性不整脈が発生し、心臓の下部の部屋で混沌とした電気的パターンを引き起こす。心臓の拍動が速くなり、血液循環を維持できなくなると、血流が不足し、治療しなければ死に至る。心臓発作によって引き起こされる心室性不整脈に対する現在の治療法は、理想的とは言い難いものだ。副作用の大きい薬物療法、体内ショックを与える埋め込み型装置、心臓の一部を意図的に破壊して乱れた電気信号を遮断する高周波アブレーションと呼ばれる処置などがある。残念ながら、いずれも再発率は高い。 「アブレーションは、すでに弱っている心臓の心筋を破壊しているので、直感に反するアプローチだ」と、シーダーズ-シナイのスミート心臓研究所、および研究の上級著者の心遺伝学 – 家族性不整脈プログラムのディレクターであるエウジェニオ・チンゴラーニ医師は述べ
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