ウイルスを食べる海洋原生生物を発見か?これまでウイルスを食べる生物は知られていなかった

ウイルスを食べる海洋原生生物を発見か?これまでウイルスを食べる生物は知られていなかった

サイエンス出版部 発行書籍

ウイルスは、大気から深海まで、地球上のいたるところに天文学的な数で発生する。 驚くべきことに、ウイルスの豊富さと栄養素の豊富さを考えると、それらを食物として使用する生物は知られていなかった。2020年9月24日、Frontiers in Microbiologyで、生態学的に重要な海洋原生生物の2つのグループであるコアノゾア(画像)とピコゾアンが食作用(つまり、飲み込む)によって獲物(ウイルス)を捕まえるという説得力ある証拠を発表した。このオープンアクセスの論文は「シングルセルゲノミクスが海洋原生生物によって消費されたウイルスを明らかにする(Single Cell Genomics Reveals Viruses Consumed by Marine Protists.)」と題されている。



「我々のデータは、多くの原生生物の細胞が細菌ではなく多種多様な非感染性ウイルスのDNAを含んでいることを示しており、これは細菌ではなくウイルスを食べているという強力な証拠だ。これらの調査結果は、海洋食物網におけるウイルスと原生生物の役割に関する現在主流の見解に反しているため、これは大きな驚きだった。」と、米国メイン州イーストブースベイにあるビゲロー海洋科学研究所の単一細胞ゲノミクスセンターの所長である著者のRamunas Stepanauskas 博士は述べている。

Stepanauskas博士らは、2009年7月に米国メイン湾の北西大西洋、2016年1月と7月にスペインのカタルーニャ沖の地中海の2つの場所から地表海水をサンプリングした。


彼らは、最新のシングルセルゲノミクスツールを使用して、水中の1,698の原生生物からの全DNAを配列決定した。 結果として得られる「単一増幅ゲノム」(SAG)のそれぞれは、関連するDNAの有無(たとえば、共生生物、摂取した獲物、ウイルスや細菌がその外部に付着している)にかかわらず、単一の原生生物のゲノムで構成される。この手法は非常に敏感だが、原生生物とその仲間との関係の種類を直接示すものではない。

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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