世界中の海洋魚に広がる新種の寄生虫、遺伝子解析で解明
サイエンス出版部 発行書籍
「見えない」寄生虫が明らかに! 多くの海洋魚類に存在し、これまで見過ごされていた寄生虫が、遺伝子再構成の技術によって明らかにされました。この寄生虫は臨床的に重要な寄生虫群に属しており、その存在はこれまでの研究では認識されていませんでした。 新しい魚類寄生虫の発見とその広がり 国際研究チームが、熱帯のサンゴ礁に生息する赤唇ブレニーに新しい寄生虫を発見しました。この研究は、マイアミ大学のローゼンステイル海洋・大気・地球科学学校、スペイン国立研究評議会(CSIC)とポンペウ・ファブラ大学(UPF)の進化生物学研究所(IBE)の科学者らによって行われました。この新しい寄生虫は、世界中の魚類にも存在することが確認されました。 この研究は、「A New and Widespread Group of Fish Apicomplexan Parasites(新しく広範囲に広がる魚類アピコンプレックス寄生虫群)」と題された論文として、2024年6月17日にCurrent Biology誌に掲載されました。研究者らは、宿主から得られたシーケンシングデータを用いて寄生虫の一部のゲノムを再構成する革新的な方法を使用し、他の魚類にこの寄生虫の存在を検出するための遺伝子「バーコード」を作成しました。 世界中の魚に存在する寄生虫 研究によると、この寄生虫はこれまでの顕微鏡観察で認識されていたものの、宿主魚と寄生虫のゲノム信号を分離することができなかったため、適切に特定されていませんでした。初めてDNAを通じてこれを特定し、アピコンプレックス寄生虫のよく知られたグループに位置付けることができました。 IBEの微生物生態学と進化グループおよびマイアミのローゼンステイルスクールでの主要研究者であるハビエル・デル・カンポ博士(Javier del Campo PhD)は
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