
ある研究チームが、ブロッコリに多く含まれている抗酸化物質が抗糖尿病物質でもあることを突き止めた。糖尿病患者を対象とした研究で、参加者にスルフォラファンを多く含むブロッコリ抽出物を食べさせたところ、血糖値が大幅に低下したということだ。スエーデンのUniversity of Gothenburg, Metabolic Physiology講師を務め、Lund University Diabetes Centreに所属するDr. Anders Rosengrenは、「これが既存の治療薬に対する貴重なサプリメントになる可能性がある」と述べている。
2017年6月14日付Science Translational Medicineに掲載された研究論文は、Sahlgrenska Academy、University of Gothenburg、Lund UniversityのFaculty of Medicineが共同で長年研究を続けてきた成果である。オープンアクセスとして掲載されたこの研究論文は、「Sulforaphane Reduces Hepatic Glucose Production and Improves Glucose Control in Patients with Type 2 Diabetes (スルフォラファンが2型糖尿病患者の肝糖産生を抑え、血糖抑制改善)」と題されている。
この研究の目的は、2型糖尿病の重大なメカニズムである肝臓のブドウ糖産生亢進を抑制する、新しい治療薬の発見にあった。標準的な治療薬のmetforminもまさしくその薬効を持っているが、消化器系の副作用を引き起こしやすく、また腎機能が甚だしく衰えている場合には投与できないため、この薬剤を使えない糖尿病患者も多い。
研究チームは、まず糖尿病患者の肝臓の遺伝子変化のマッピングから始めた。
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