食品中の乳化剤が腸内細菌のバランスを崩し、炎症性腸疾患や代謝症候群の増加の一因か

2015
4月 1
(水)
17:00
食品機能/栄養研究のライフサイエンスニュース

食品中の乳化剤が腸内細菌のバランスを崩し、炎症性腸疾患や代謝症候群の増加の一因か

ほとんどの加工食品には、舌触りを良くしたり、保存性を良くするため乳化剤が添加されているが、最近の研究で、この乳化剤が腸内細菌叢の構成や分布を変化させ、腸炎症を引き起こし、炎症性腸疾患 (IBD) や代謝症候群などの発症を促すことが突き止められている。2015年2月25日付Natureオンライン版に掲載された研究は、Georgia State University Institute for Biomedical Sciencesの研究者、Dr. Benoit ChassaingとDr. Andrew T. Gewirtzが指導して行ったもので、Emory University、Cornell University、イスラエルのBar-Ilan Universityの研究者も参加した。Nature誌掲載の研究論文は、「Dietary Emulsifiers Impact the Mouse Gut Microbiota Promoting Colitis and Metabolic Syndrome」と題されている。クローン病、潰瘍性大腸炎などIBDの患者は何百万人にものぼり、患者の体が衰弱するほど重い症状もまれではない。代謝症候群は肥満と関連のあるかなり一般的な症状のグループであり、2型糖尿病、循環器系疾患、肝疾患などを引き起こすことがある。また、IBD、代謝症候群の発生率は20世紀中頃からかなりの勢いで上昇している。「腸内細菌叢」とは腸管に棲む様々な種類の100兆個にものぼる細菌群のことを指しており、IBDや代謝症候群ではこの腸内細菌叢がかく乱されることが突き止められた。Dr. ChassaingとDr. Gewirtzの発見は、食品乳化剤がこのかく乱の一因になっており、それに伴ってこれらの疾患の発生率が上昇しているのではないかと考えられる。

 

続きを読む
ログインしてください
  •      


この記事が役に立つたらぜひシェアしてください!
このエントリーをはてなブックマークに追加

閲覧(4683)
sandiegan  投稿日時 2015/4/6 8:44

一口に乳化剤と言っても、polysorbate 80ならアルデヒド価などの違いもあるかと思います。過酸化物などの量もかかわっているのではないでしょうか。

バーチャル展示会:おすすめバイオ研究支援ツール



機能性化粧品・医薬外品等に最適な天然物由来の生物活性低分子有機化合物を探索・供給 Greenpharma社(フランス)は、最先端のケモインフォマティクスを駆使したリバース生薬学で天然物由来の生物活性分子を探索し、エビデンスの明確な機能性化粧品・医薬外品等の開発を支援します。 Greenpharma社では、有効成分を含有する天然原料の安定確保を含め、製品開発・生産までトータルにサポートする体制が用意されています。 また既にお持ちの活性分子または天然原料について、in silico活性予測ツールを用いて新しい活用法(効能)をお探しすることも可能です。もっと読む
運営会社:バイオアソシエイツ株式会社
  •      

登録ユーザー数
3412人
2020年03月29日 現在
新メンバー
ReikoPom 2020/3/27
なすお 2020/3/27
K2azu 2020/3/24
サンライズ 2020/3/24
Tkawa 2020/3/23
aymmt 2020/3/21
koji1024 2020/3/21
HIRO111 2020/3/20
Yasushi 2020/3/19
Hiroakiu 2020/3/19
ベアダー 2020/3/16
t100114 2020/3/13
shushu 2020/3/12
AlParka 2020/3/12
SO-20220 2020/3/12
46 人のユーザが現在オンラインです。 (33 人のユーザが バイオクイックニュース を参照しています。)
登録ユーザ: 0 ゲスト: 46
抗体よもやま話
質量分析屋のネタ帳
創薬よ何処へ
バーチャル展示会