健康寿命を延ばす鍵はタウリン?コロンビア大学の革新的な発見
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コロンビア大学の研究者が主導し、世界中の老化研究者数十人が参加した新たな研究によれば、体内で生成され、多くの食品に含まれる栄養素であるタウリンの欠乏が、動物の老化を促進することが明らかになりました。この注目すべき研究では、タウリンのサプリメントがミミズ、マウス、サルの老化プロセスを遅らせ、中年マウスの健康寿命を最大12%延ばす効果も見いだされました。これらの成果は、2023年6月8日に『サイエンス』誌にオープンアクセス論文として掲載されました。この論文のタイトルは 「Taurine Deficiency As a Driver of Aging(老化の促進因子としてのタウリン欠乏)」です。 この研究のリーダーであるコロンビア大学ヴァゲロス医師外科大学遺伝学・発生学助教授のヴィジャイ・ヤダヴ(Vijay Yadav)博士は、「過去25年間、科学者たちは、私たちを長生きさせるだけでなく、健康寿命(高齢になっても健康でいられる期間)を延ばす因子を見つけようとしてきました。この研究は、タウリンが私たちの中で、より長く、より健康に生きるための万能薬となり得ることを示唆しています」と述べています。 私たちの中にある抗老化分子 過去20年の間に、高齢期の健康を改善するための介入策を特定する取り組みは、人々の寿命が延び、科学者たちが老化プロセスを操作できる可能性を理解することによって、ますます進展しています。 数々の研究により、血流を介して運ばれるさまざまな分子が老化と密接な関連があることが明らかになりました。しかし、これらの分子が積極的に老化プロセスを導いているのか、あるいは単なる同乗者に過ぎないのか、その詳細はまだ完全に解明されていない部分もあります。もしもある特定の分子が老化を促進しているとすれば、その分子を若い頃のレベルに戻すことで、老化を遅らせ、健康寿命を延ばすことが
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