2012
2月
1日
(水)
15:10

今後の小児がんの治療法を変えるであろう、劇的な遺伝的新事実を、カナダ、モントリオールのマギル大学ヘルスセンター研究所(RIMUHC)率いる国際研究チームが解明した。研究チームは、小児グリア芽細胞腫の約40%の原因である二つの遺伝子変異を同定した。小児グリア芽細胞腫は化学療法にも放射線療法にも非応答性である致命的な癌である。発見された変異はDNA調節に関与していることが分かり、そのために従来の治療が効果的で無かったのではないかと思われる。他の癌治療にも多大な影響を与える可能性を持つ本研究は、2012年1月29日付けのネイチャー誌に記載された。また、同日のネイチャー・ジェネティックス誌に記載された別の研究チームの論文が、本研究と関連した知見を独自に発表している(バイオクイックニュース、“Histone Mutations Associated with Aggressive Childhood Brain Tumors:ヒストンの変異が悪性小児脳腫瘍に関与”参照)。 研究チームはマギル大学およびゲノム・ケベック開発センターの最新技術と知識を駆使し、ヒストンH3.3と呼ばれる重要な遺伝子で二つの変異を同定したのである。
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