遺伝性炎症疾患による臓器障害を止める治療薬が現れる

2012
2月 8
(水)
15:20
創薬研究のライフサイエンスニュース

遺伝性炎症疾患による臓器障害を止める治療薬が現れる

関節リウマチの治療薬で知られるKineret(アナキンラ)が、新生児期発症多臓器性炎症性疾患(NOMID)による臓器障害の進行を止めるのに有効であることが、新たな研究で明らかになった。この稀な遺伝性疾患は、持続性炎症および進行性組織損傷を引き起こす。本研究はアメリカ国立衛生研究所の国立関節炎、骨格筋、皮膚疾患研究所(NIAMS)の研究チームによって行われた。NOMIDは皮膚、関節、眼、そして中枢神経系を含む多臓器に影響を及ぼす。生後一週間以内に現れる発疹が、この疾患の一般的な初期兆候である。発熱、髄膜炎、関節炎、視覚および聴力損失、そして精神遅滞などの問題も従って現れる。
生物製剤として知られる比較的新しい種類の薬のひとつであるKineretは、免疫系細胞によって生産されるタンパク質、インターロイキン1(IL-1)の活動をブロックする。NOMIDおよび特定の疾患においてはIL-1が過剰産生されるため、有害な炎症につながるのである。NIAMSの同グループにより行われた以前の研究では、IL-1をブロックすることでNOMIDによる症状を軽減することができると示された。

 

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