マンモス復活も夢じゃない?壮大なゲノムプロジェクトが解き明かす生命の謎と未来
地球に生きるすべての生き物の「設計図」、ゲノム。そのすべてを解読するという、まるでSFのような壮大なプロジェクトが今、現実のものとなろうとしています。この”現代版ノアの箱舟”ともいえる計画が、絶滅の危機に瀕した動物を救い、生命の進化の謎を解き明かす鍵となるかもしれません。この壮大な挑戦を率いる研究者たちが語る、未来への展望とは? 科学の多くは、地球上のあらゆる生命の設計図であるゲノムを解読することから始まります。このロードマップを手にすることで、科学者たちはヒトの言語の進化的ルーツをたどり、他の動物の知性をより深く理解し、さらにはケナガマンモスを絶滅から蘇らせようと試みることさえできるのです。しかし、これまで利用可能だったゲノムのほとんどは、誤りや欠落だらけで、研究を行き詰まらせることがしばしばありました。そこで登場したのが、地球上に存在する約7万種の脊椎動物すべての、ほぼ完璧なゲノムを構築することを目的とした野心的な取り組み、脊椎動物ゲノムプロジェクトです。ロックフェラー大学の言語の神経遺伝学研究室長であり、VGPの議長を務めるエーリッヒ・D・ジャーヴィス博士(Erich D. Jarvis, PhD)は、このようなデータベースが生物保全、進化生物学、そして基礎科学において変革的な進歩への道を開く未来を思い描いています。さらに野心的なことに、この取り組みは、地球上の全真核生物180万種の高品質ゲノムを解読するという、さらに壮大な挑戦「地球バイオゲノムプロジェクト(EBP: Earth BioGenome Project)」の着想源となり、今やその一部となっています。 脊椎動物の「目(もく)」を代表する数百種に焦点を当てたパイロットプロジェクトの成功に続き、ジャーヴィス博士、EBP議長のハリス・ルーウィン博士(Harris Lewin, PhD)らは現在、米国領内
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Edited by Michael D. O'Neill

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