エチオピアの「聖水」が原因、欧州で多剤耐性コレラ発生。その感染経路とは?

サイエンス出版部 発行書籍
聖なる水が、国境を越えて病気を運ぶことがあるとしたら…?癒しを求めて多くの人々が訪れるエチオピアの聖地。しかしその水が原因で、遠く離れたヨーロッパで複数のコレラ患者が発生するという異例の事態が報告されました。しかも、検出されたのは多くの薬が効かない「多剤耐性菌」でした。グローバル化が進む現代において、地域的な感染症がどのように世界に広がるのか。その実態に迫る最新の研究報告は、私たちに新たな課題を突きつけています。 エチオピアの聖水が原因、欧州で多剤耐性コレラが発生 科学誌「Eurosurveillance(欧州サーベイランス)」に掲載された研究によると、エチオピア由来の聖水の摂取が原因で、英国およびドイツにおいて多剤耐性のコレラ菌によるコレラの症例が複数発生しました。 2025年4月10日に発表されたこの研究報告によれば、4人の患者は輸入された水を通じて感染し、他の3人はエチオピアへの渡航歴がありました。研究者たちは、臨床検体と聖水から、最近東部および中部アフリカで流行している多剤耐性コレラ菌O1を検出しました。このオープンアクセス論文のタイトルは「2025年1月から2月にかけてエチオピア産聖水の摂取に関連してヨーロッパで発生したコレラ(Cholera Due to Exposure in Europe Associated with Consumption of Holy Water from Ethiopia, January to February 2025)」です。 エチオピアで現在進行中のコレラの流行は2022年に始まり、2025年2月9日までに合計58,381人の症例と726人の死亡が報告されています。2025年2月6日にはアムハラ州で流行が再燃し、163人の症例と3人の死亡が報告されましたが、それ以降の最新の数値は入手できていません。特定され
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