幻覚剤ではないサイケデリックス薬イボガイン類似体が、依存症、うつ病、その他の精神障害を治療する可能性

2020
12月 25
(金)
07:00
創薬研究のバイオニュース

幻覚剤ではないサイケデリックス薬イボガイン類似体が、依存症、うつ病、その他の精神障害を治療する可能性

中毒、うつ病、およびその他の精神障害を治療する可能性のある、幻覚剤ではないバージョンのサイケデリックス薬イボガインが、カリフォルニア大学デービス校の研究者によって開発された。この仕事を説明する論文が2020年12月9日にNatureのオンラインで公開された。 この論文は「治療の可能性を秘めた非幻覚剤サイケデリックスアナログ(A Non-Hallucinogenic Psychedelic Analogue with Therapeutic Potential.)」と題されている。

「サイケデリックスは、脳に影響を与えることがわかっている最も強力な薬の一つだ」と、カリフォルニア大学デービス校の化学の助教授であり、この論文の筆頭著者であるDavid Olson 博士は述べている。 「我々がそれらについてほとんど知らないのは信じられないほどだ。」

イボガインは、植物Tabernanthe ibogaから抽出される(画像)。 薬物への渇望を減らし、再発を防ぐなど、強力な中毒防止効果をもたらす可能性があるという事例報告がある。しかし、幻覚や心臓毒性などの深刻な副作用もあり、この薬は米国法の下でスケジュールⅠに分類される規制薬物だ。
カリフォルニア大学デービス校にあるOlson 博士の研究室は、スケジュールⅠの物質を扱うことを認可された米国で数少ない研究室の1つだ。 彼のグループは、サイケデリックス化合物の望ましくない影響なしに治療特性を保持するイボガインの合成類似体の作成に着手した。 Olson 博士のチームは、イボガイン分子の一部を交換することにより、一連の同様の化合物を調べた。 彼らは、tabernanthalogまたはTBGと名付けた新しい合成分子を設計した。
イボガインとは異なり、新しい分子は水溶性であり、単一のステップで合成することができる。 細胞培養とゼブラフィッシュを使った実験では、(心臓発作を引き起こす可能性があり、いくつかの死の原因となっている)イボガインよりも毒性が低いことが示されている。

 

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