エクソソームを用いたHIV治療の研究で成果。マウスにおいて骨髄、脾臓、脳内のHIVレベルが低下することが判明。

エクソソームを用いたHIV治療の研究で成果。マウスにおいて骨髄、脾臓、脳内のHIVレベルが低下することが判明。

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NIHの支援を受けて行われた新しい研究では、細胞から放出され、他の細胞に取り込まれる可能性のある微小なナノ粒子であるエクソソーム(画像)を用いて、HIVに感染したマウスの細胞内に新しいタンパク質を送り込んだ。このタンパク質は、HIVの遺伝物質に付着してHIVの複製を阻止し、その結果、骨髄、脾臓、脳内のHIVの量が減少した。この研究は、NIHの国立精神衛生研究所(NIMH)からの資金提供を受け、2021年9月20日にNature Communications誌のオンライン版に掲載されたもので、HIVを抑制するための新しいデリバリーシステムの開発に道を開くものだ。このオープンアクセス論文は、「エクソソームを介したHIV-1の安定したエピジェネティック抑制(Exosome-Mediated Stable Epigenetic Repression of HIV-1)」と題されている。 「今回の結果は、HIVの遺伝子発現を抑制するエピジェネティクスベースの治療薬を脳組織に投与するためのエクソソーム工学の可能性を示している。これは、従来、HIVがHIV治療から隠れることができた領域だ。」とNIMHのエイズ研究部門のHIV神経病態・遺伝・治療部門のチーフであるJeymohan Joseph博士(本研究には関与していない)は述べた。 HIVは、体内で感染を防ぐのに重要な役割を果たす白血球の一種に感染することで、免疫システムを攻撃する。治療を行わないと、HIVはこの白血球を破壊し、体の免疫反応を低下させ、最終的にはAIDSを引き起こす。研究者らは、HIVとAIDSの治療と治癒のための新しい治療法の開発に取り組んでいるが、多くの理由からこの探求は困難だ。ひとつは、HIVが休眠状態に入り、体内に潜んで治療を逃れ、後になって再活性化することだ。特に脳に潜んでいるHIVは、血液脳関門のために治

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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