鼻から侵入する細菌から気道を保護する仕組みが解明される。エキソソーム群は強力な抗菌化合物を作るため武装する。

2018
12月 4
(火)
13:30
免疫学のライフサイエンスニュース

鼻から侵入する細菌から気道を保護する仕組みが解明される。エキソソーム群は強力な抗菌化合物を作るため武装する。

細菌は、私たちが呼吸するあらゆる空気の中に存在する。気道がこれらの細菌の感染からどのように保護されるのか、今まで謎のままだった。細菌を吸入すると、細菌を直接攻撃する細胞から直ちにエキソソームが分泌され、鼻の前部から気道に沿って抗菌タンパク質を送り、細菌が体の奥に入る前に防御する。マサチューセッツEye and Earの研究チームは、2018年11月12日にJournal of Allergy and Clinical Immunology(JACI)にオンラインで公開された論文でこの新メカニズムについて説明している。
この発見は、私たちの免疫システムに新たな光をもたらし、また、ある細胞群から別の細胞群へのこの自然輸送過程を利用する薬物送達技術の開発に役立つ。

この論文は、「エキソソーム群は気道病原体を排除し、酸化窒素を介して受動的な上皮免疫防御を提供する(Exosome Swarms Eliminate Airway Pathogens and Provide Passive Epithelial Immunoprotection Through Nitric Oxide.)」と題されている。
「スズメバチの巣を蹴るのと同じように、鼻は数十億個のエキソソームを最初の細菌侵入の徴候で粘液に放出し、細菌を殺し、気道のいたるところで細胞を自然かつ強力に防御する」と、筆頭著者のマサチューセッツ Eye and Earの副鼻腔外科医、ハーバード大学医学部耳鼻咽喉科の准教授であるBenjamin S. Bleier医学博士は語った。
「これは、エキソソーム集団が、細菌に対し気道をワクチン接種しているようなものだ。」
このJACIの研究は、数年前にBleier博士の研究室が行なった発見が複雑だったため行うことになった。

副鼻腔炎の研究では、研究者らは、鼻腔の細胞内のタンパク質が患者の鼻粘液にも存在することを発見した。研究チームは、エキソソームがそのプロセスと関係していると仮定し、なぜこれらのタンパク質が細胞から鼻粘液に移動しているのか関心を持った。
JACIで発表されたこの新しい知見は、このプロセスを明らかにしている。

 

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