エキソソームがパーキンソン病の脳の特定領域にドーパミンを直接送達することがマウスでの研究で実証された

2018
10月 19
(金)
10:00
臨床医学のライフサイエンスニュース

エキソソームがパーキンソン病の脳の特定領域にドーパミンを直接送達することがマウスでの研究で実証された

2018年9月5日にParkinson's Disease Todayに掲載された研究コラムニストのAlice Melao氏の記事によれば、血液中を自然循環するエキソソームは脳を含む中枢神経系に効果的に薬を運搬することができ、マウスでの初期の研究ではパーキンソン病の影響を受けた脳の特定の領域にドーパミンを直接的に送達することができたことを示唆しているという。

中国の四川大学の研究者らによるこの論文は、「パーキンソン病のより良い治療のために脳にターゲティングされたドーパミン負荷血液エキソソーム(Dopamine-Loaded Blood Exosomes Targeted to Brain for Better Treatment of Parkinson’s Disease)」と題され、Journal of Controlled Releaseの2018年10月10日号に掲載された。

パーキンソン病は、ドーパミンを産生する脳における神経細胞(ドーパミン作動性ニューロンと呼ばれる)の進行性変性および死によって特徴付けられる。 ドーパミンは、脳細胞の活性および機能を調節する重要なシグナル伝達分子である。
Melao氏は、この病気の進歩的な性質を考えると、ドーパミン作動性ニューロンの死滅を防ぐ方法や、脳のドーパミンレベルを回復させる方法の研究に焦点を当てているという。
しかし、主要な課題は、脳を保護する半透過性の膜である血液脳関門を越えて標的治療領域に到達する可能性のある治療薬を獲得することであった。

四川大学の研究者らは、エキソソームをドーパミン輸送手段として使用する可能性について検討した。 チームはマウスの血液からエキソソームを単離して精製し、それらを容易に追跡できるように緑色の蛍光タグで標識した。 研究者らは、実験室で増殖させたマウス脳細胞でこれらのエキソソームを使用したとき、小胞が細胞膜と合体し、その内容物が細胞内に放出されて緑色に変わることを確認した。 次に、Melao氏によると、研究者らはエキソソームを生きたマウスに注射し、蛍光色素が脳に蓄積していることを発見したという。

 

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