ショウガ由来エクソソーム様ナノ粒子は腸内微生物叢に取り込まれ、病気の改善に効果があることが報告された
サイエンス出版部 発行書籍
Cell Host&Microbeに発表された研究において、ケンタッキー州のルイビル大学微生物免疫学部 James Graham Brown癌センターの研究者らは、植物由来 エクソソーム 様ナノ粒子(ELNs: exosome-like nanoparticles)が腸内微生物叢によって取り込まれ、マイクロバイオーム組成および宿主の生理機能を変化させるRNAを含むことをマウスで実証した。2018年11月14日号に掲載されたこの論文は「植物由来エクソソームMicroRNAが腸内微生物叢を形成する(Plant-Derived Exosomal MicroRNAs Shape the Gut Microbiota.)」と題されている。 著者らは、ショウガELN(GELN)について、GELN脂質依存的にラクトバチルス科によって優先的に取り込まれ、そしてラクトバチルスラムノサス(Lactobacillus rhamnosus,LGG)内の様々な遺伝子を標的とするマイクロRNA(miRNA)を含むことを示した。特に、著者らは、LGGモノオキシゲナーゼycnEのGELN mdo-miR7267-3p仲介ターゲティングがインドール-3-カルボキシアルデヒド(I 3 A)の増加をもたらすことに注目した。アリール炭化水素受容体のリガンドであるGELN-RNAまたはI 3Aは、バリア機能の改善に関連するIL-22の産生を誘導する。著者によれば、GELN-RNAのこれらの機能は、IL-22依存性メカニズムを介してマウス大腸炎を改善することができるとしており、植物製品とそのマイクロバイオームへの影響を利用して特定の宿主プロセスを標的にして病気を改善できると結論している。画像は論文の要旨から取得したものであり、要旨のページ(下のリンクから)で詳細を確認することができる。【BioQuick Ne
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