新しいタイプのCRISPR遺伝子ハサミ(Cas12a2)を発見

新しいタイプのCRISPR遺伝子ハサミ(Cas12a2)を発見

人間と同じように、細菌や古細菌もウイルスに攻撃されることがある。これらの微生物は、病原体に対する免疫防御戦略を独自に開発してきた。CRISPR-Casシステムなど、細菌が外敵から身を守るための防御システムは、多様なタンパク質と機能を有している。
CRISPRリボ核酸(crRNA)は、「ガイドRNA」として、ウイルスのDNAなど、外来ゲノムの標的を切断するための領域を検出する。crRNAによって誘導されたCRISPR関連ヌクレアーゼ(Cas)は、ハサミのように標的を切断することができ、この自然界の戦略を人間は多くの技術で利用してきた。

「これまでさまざまなヌクレアーゼが新しい技術や改良技術に応用されてきたことを考えると、この分野の発見は社会に新たな利益をもたらすかもしれない」と、ヴュルツブルク・ヘルムホルツRNAベース感染症研究所(HIRI)のチェイス・バイゼル博士は研究動機を語っている。この研究所は、ブラウンシュヴァイク・ヘルムホルツ感染研究センターとヴュルツブルクのユリウス・マクシミリアン大学(JMU)の協力のもとで運営されている。バイゼル博士は、Benson Hill社(ミズーリ州)のマシュー・ベゲマン博士、米国ユタ州立大学のライアン・ジャクソン博士とともに、CRISPR-Casシステムの特定のセットに関する今回の研究を開始した。

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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