血圧測定が進化!ウェアラブル超音波パッチが連続モニタリングを実現
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サイエンス出版部 発行書籍
次世代ウェアラブル超音波パッチが血圧測定を革新—臨床試験で高精度を実証 血圧測定の常識を覆す新技術 カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の研究チームは、連続的かつ非侵襲的に血圧を測定できる新しいウェアラブル超音波パッチを開発しました。本技術は、100名以上の患者を対象とした厳格な臨床試験を経て評価された初の超音波血圧測定デバイスであり、血圧管理の精度を大幅に向上させる可能性を持っています。この研究成果は、2024年11月20日に学術誌Nature Biomedical Engineeringに掲載されました。 研究論文のタイトルは、「Clinical Validation of a Wearable Ultrasound Blood Pressure Sensor」(ウェアラブル超音波血圧センサーの臨床的検証)です。 UCSDの材料科学・工学博士課程を修了したサイ・ジョウ(Sai Zhou, PhD)は、次のように述べています。 「従来の血圧測定はカフ式であり、一時的な血圧値しか測定できません。この方法では、重要な血圧変動のパターンを見逃す可能性があります。一方で、私たちのウェアラブルパッチは、連続的に血圧の波形データを記録できるため、詳細な血圧の推移を明らかにすることができます。」 超音波パッチの特徴 この新しいウェアラブル超音波パッチは、伸縮性のある柔らかい素材でできており、皮膚に直接貼り付けて使用します。そのサイズは郵便切手ほどの大きさであり、前腕に装着することで、体内の深部血管の血圧を高精度でリアルタイムに測定できます。 このパッチは、シリコンエラストマー製の柔軟な構造を持ち、その内部にはピエゾ電気変換素子(超音波トランスデューサー)が配置されています。これらのトランスデューサーが超音波を発信・受信し、血管の直径の変化を捉えることで
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