アフリカの野生猿がマラリア感染の被害を受ける中、ボノボはヒトに似た免疫遺伝子変異で有効に防御していることが判明。

絶滅危惧種である類人猿は、ヒトと同様にマラリアに感染する。野生のボノボから得られた新たな証拠は、マラリアが彼らにとっても有害であることを示している。マラリアは、感染した蚊に刺されることで感染する寄生虫によって引き起こされる壊滅的な病気だ。ヒトの場合、最初は発熱、頭痛、悪寒などの軽い症状から始まがるが、マラリア感染すると24時間以内に命に関わる。猿の場合、マラリアの病気がどのようなものか、またどの程度致命的なものなのか殆どわかっていない。
「症状や死亡リスクについては、まだよく分かっていない。」と、ワシントン大学セントルイス校のアート&サイエンスの生物人類学助教授であるエミリー・ウロブルフスキー博士は述べている。「飼育下において、病気の症状を示した感染動物の数は限られている。発熱など、感染に関連しそうな症状を示すこともあれば、そうでないこともある。そして、野生では、これらのことを追跡するのは非常に困難だ。」
おすすめの記事