ドイツ神経変性疾患センターの研究者が「レメディオス・カロ・アルメラ賞」を受賞 | 神経細胞研究の優れた成果
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ドイツ神経変性疾患センター(DZNE)の上級研究員であり、ボン大学の教授である神経生物学者、フランク・ブラッドケ(Frank Bradke)博士(写真)が、顕著な業績を称えられる「レメディオス・カロ・アルメラ賞」の受賞者に輝きました。この賞は、神経細胞の成長と再生に関する画期的な研究を認め、その功績をたたえるものです。アワードの授与式は、11月にスペインのアリカンテで行われる予定です。 ブラッドケ博士と彼のチームは、2011年以来、DZNEにおいて神経細胞の発生初期の成長メカニズムの解明と、成人の中枢神経系細胞の再生能力の研究に取り組んできました。特に、軸索として知られる神経細胞の伸長部の成長に関する画期的な発見を達成しました。この軸索は、脊髄損傷やそれによる麻痺の治療において極めて重要な役割を果たす一方で、自己再生能力が限られているため、その研究成果は医学的治療法の基盤を形成する一助となり得るものです。 ブラッドケ博士は、「この受賞にとても興奮しています。私の科学的な同僚たちが過去にこの賞を授与された事実に触れ、その一員として選出していただいた審査員に深い感謝の意を表します。この賞は、私たちの研究チームの成果が高く評価されたことを示しており、その過程で博士課程の学生、ポスドク研究員、テクニシャンといった多彩なバックグラウンドを持つ研究メンバーが、個々の専門性と視点を活かして共同研究に貢献してくれた結果だと考えています。彼らの成果がこの賞に称えられることは、私にとって大きな喜びです。」 ピエルギ・ニコテラ(Pierlugi Nicotera)教授は、DZNEのサイエンティフィック・ディレクターおよび理事長として、ブラッドケ博士の受賞について言及し、「フランク・ブラッドケ博士は、再生神経生物学の分野で国際的に認められた第一人者であり、彼の長年にわたる画期的な研究成果
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