英国グロスターシャー州に墜落した隕石から生命の構成要素を発見
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2021年に英国グロスターシャー州ウィンチコムの車道に不時着したウィンチコム隕石の有機物分析に関する新しい研究結果が発表された。ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校地球科学科のクイニー・チャン博士を中心とした研究で、生命の起源の秘密を握る宇宙からの有機化合物が発見された。この研究は、2023年1月9日にMeteoritics & Planetary Science誌に掲載された。このオープンアクセスの論文は「早期回収されたCM2 Winchcombe炭素質コンドライトのアミノ酸および多環芳香族炭化水素組成について(The Amino Acid and Polycyclic Aromatic Hydrocarbon Compositions of the Promptly Recovered CM2 Winchcombe Carbonaceous Chondrite)」と題されている。 この研究では、分析により様々な有機物が見つかり、この隕石がかつて液体の水が存在した小惑星の一部であり、もしその小惑星が水にアクセスできたならば、化学反応が起こり、生命の構成要素であるアミノ酸やタンパク質に変化する分子が増えたかもしれないことが明らかにされている。 ウィンチコム隕石は、希少な炭素を多く含むコンドライト隕石(回収された全隕石の約4%、最大3.5重量%の炭素を含む)で、この種の隕石としては英国で初めて隕石落下現象が観測され、1000人以上の目撃者と多数の火球の映像が残っている。 ウィンチコム隕石のアミノ酸の存在量は、他の種類の炭素質コンドライト隕石に比べて10倍も低く、アミノ酸の検出量も限られていたため、研究は困難だった。しかし、この隕石が非常に迅速に回収・調査されたことにより、研究チームは地球環境と相互作用する前の隕石の有機物を調べることができた。この有機物は、この
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