2015
7月
21日
(火)
06:00

Weill Cornell Medical Collegeの研究グループを中心とする国際的な研究チームは、膵臓がんが肝臓に転移する分子レベルの正確な過程を明らかにした。この過程こそ発生率の高い膵臓がんの死亡率を押し上げている要因である。研究チームは、「私達の研究成果によってこの過程の理解を通し、転移を遅らせることを中心とする治療法を確立し、新しいバイオマーカーを提示することで膵臓がんの早期発見に役立てることができるだろう」と述べている。2015年5月18日付Nature Cell Biologyオンライン版に掲載されたこの研究論文は、がん細胞から放出される小さな球形のエキソソーム (画像) と呼ばれる梱包の役割に焦点を当てている。エキソソームはがん由来のタンパク質を含んでおり、肝臓の微小環境を膵臓がん転移に適した条件に変えることができるのである。American Cancer Societyの推定によると、アメリカ合衆国では年間49,000人近い人が膵臓がんと診断され、そのうち40,000人以上がこの病気で亡くなっている。膵臓がんはがんの中でももっとも死亡率の高い病気で、がん宣告から5年生存率はわずか6%、メディアンの生存率はわずか6か月にとどまる。
続きを読む
ここから先は会員限定のコンテンツです
この記事が役に立つたらぜひシェアしてください!

閲覧(3690)
他にもこんな記事が読まれています
バーチャル展示会:おすすめバイオ研究支援ツール
- DNAサンプル調製
- 遺伝子解析
- シングルセル解析
- cDNAライブラリー
- エクソソーム解析
- 質量分析計
- 液体クロマトグラフィー質量分析計
- 飛行時間形質量分析計
- 生体分子間相互作用解析
- タンパク質生産
- 抗体精製
- バイオアッセイ
- 糖鎖解析
- 細胞解析
- 細胞培養
- バイオセパレーション
- 化合物ライブラリ
- トランスフェクション試薬
- 分子イメージング
- ソフトウェア
- 消耗品
酵素を用いない安価で簡単な組織からの細胞単離システム incellPREPは、細胞自体の分析やその後の細胞内外の解析のために、種々の組織から非常に簡単に。且つ、確実に細胞の単離が簡単に行えます。 酵素は使用せず、使い捨てのホモジナイズ方式により細胞へのダメージを最小限にしたシングルセル懸濁液が得られます。処理時間は10分程度で、 更に、同一FFPEサンプルから、RNA及びDNAが同時に回収することも可能です。もっと読む
ニュースリリース
- ライフサイエンス系ラボ動向調査 2020 発行のお知らせ(2020-02-06)
- 2018年度のライフサイエンス研究市場規模は約3678億円と推定(2019-01-08)
バイオマーケットjpは、ライフサイエンス研究者・バイオビジネス関係者のための会員制サイトです。
ユーザー登録すると...
コンテンツの全文表示・コメント投稿・各種お申し込み・ダウンロード等、
様々なユーザー専用機能をご利用いただくことができます。
|
|
ユーザー登録は1分で完了 |
ユーザー登録は無料 |
サイト運営者
バイオアソシエイツ株式会社
東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー 3F
BioAssociates.co.jp

What We Do
ライフサイエンス事業向け
マーケティングサービスを提供しています
- マーケティングリサーチ
- コンサルティング
- 外部連携支援
- 科学顧問
- マーコム