スーパーワーム大量死の原因ウイルスを発見—新たな病原体探索法を確立
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ラトガーズ大学ニューブランズウィック校の科学者らは、鳥や爬虫類、他のペット、そして近年は人間向けの代替タンパク質源としても利用される「スーパーワーム」の大量死を引き起こしたウイルスを発見しました。これにより、彼らは人間、植物、動物における新たなウイルスや病原体を探索し特定する新しい方法を開拓しました。科学者らは、刻んだ甲虫の幼虫の死体をスラリーにして液体窒素で冷却した電子顕微鏡を使用し、2024年8月28日にCell誌において「Zophobas morio black wasting virus」と名付けたウイルスを発見したことを報告しました。これは亜熱帯に生息する暗色甲虫の一種「Zophobas morio」、特に卵から孵化して大きく成長する幼虫段階である「スーパーワーム」に致命的な影響を与えることに由来しています。この種は、全長約5cmと他の飼料用の幼虫よりも大きいため「スーパーワーム」と名付けられました。健康なスーパーワームは茶色ですが、ウイルス性疾患が進行すると黒くなります。公開アクセスのCell誌の論文は「Cryo-EM-Based Discovery of a Pathogenic Parvovirus Causing Epidemic Mortality by Black Wasting Disease in Farmed Beetles(クライオ電子顕微鏡による致死性パルボウイルスの発見:飼育甲虫における黒色病による流行性死亡)」と題されています。 この研究の著者であり、ラトガーズ大学ニューブランズウィック校の定量生物医学研究所(Institute for Quantitative Biomedicine)准研究教授であるジェイソン・ケールバー博士(Jason Kaelber, PhD)は、「病気の最初の兆候は、スーパーワームの動きにおけるわずかな変化
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