クマムシの驚異的なDNA修復能力:医療研究への可能性

クマムシの驚異的なDNA修復能力:医療研究への可能性

放射線を浴びても壊れたDNAを迅速に修復することができる微小な「クマムシ」は、なぜそんなに強いのでしょうか...?

数年前、分子生物学者のアンヌ・デ・シアン博士(Anne De Cian, PhD)は、パリの自宅の庭で子供たちに動物界の不思議を紹介するために苔を集めました。苔を水に浸して顕微鏡で観察させると、奇妙な八本足の生物が苔の上を這い回る姿に子供たちは驚きました。博士もこの小さな生物、クマムシに興味を持ち続け、フランス国立自然史博物館の研究室に持ち帰り、ガンマ線を浴びせました。この放射線は人間を殺すのに十分な量の数百倍でしたが、クマムシは何事もなかったかのように生き続けました。

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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