スタンフォード大学の研究により、まったく新しい生体分子『GlycoRNA』が発見された。
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スタンフォード大学の研究者らは、すべての生物の生態に重要な役割を果たす可能性のある新しい種類の生体分子を発見した。この新種の生体分子は「GlycoRNA」と呼ばれ、リボ核酸(RNA)の小さなリボンに糖鎖と呼ばれる糖の分子がぶら下がっている。これまで、同じように糖がついた生体分子は、脂肪(脂質)とタンパク質しか知られていなかった。 これらの糖脂質や糖タンパク質は、動物や植物、微生物の細胞内や細胞外に偏在しており、生命維持に必要なさまざまなプロセスに貢献している。今回発見された GlycoRNA は、希少なものでもなく、誰も探そうとしなかっただけで、すぐ目につくところに隠れていた。この研究成果は、2021年5月17日付のCell誌オンライン版に掲載された。この論文は、「低分子RNAはN-グリカンで修飾され、細胞の表面に表示される(Small RNAs Are Modified With N-Glycan and Displayed on the Surface of Living Cells)」と題されている。 スタンフォード大学人文科学部、ベイカー・ファミリー・ディレクター(Stanford Chemistry, Engineering, and Medicine for Human Health)の教授で、本研究の上席著者であるCarolyn Bertozzi博士(写真)は、「これは、まったく新しい種類の生体分子の驚くべき発見だ」と述べている。「この発見は、我々がまったく知らない生体分子経路が細胞内に存在することを示唆しているので、まさに爆弾発言だ」と述べている。さらに、Bertozzi博士は、「糖鎖によって修飾されてGlycoRNAを形成するRNAのいくつかは、自己免疫疾患と関連しているという不名誉な歴史がある」と付け加えた。Bertozzi博士は、本研究の筆頭著
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