タコの脳とヒトの脳は同じジャンピング遺伝子を持つことが発見された。無脊椎動物の驚くべき知能を分子的類似性から説明。

タコの脳とヒトの脳は同じジャンピング遺伝子を持つことが発見された。無脊椎動物の驚くべき知能を分子的類似性から説明。

タコは、無脊椎動物の中でも極めて複雑な脳と認知能力を持つ例外的な生物であり、ある意味では無脊椎動物よりも脊椎動物と共通する部分が多いほどである。2022年5月18日にBMC Biology誌に掲載された、イタリア・トリエステのSISSA(国際高等研究教育機構)のレモ・サンジス博士とナポリにあるアントンドルン動物園のグラツィアーノ・フィオリート博士の共同研究によって明らかになったこれらの生物の神経と認知の複雑さは、人の脳との分子的類似に由来している可能性がある。この研究により、ヒトの脳と、タコの一種であるコモンダコとカリフォルニアダコの脳で、同じ「ジャンピング遺伝子」が働いていることが明らかになった。この発見は、タコという魅力的な生物の知能の秘密を解明する一助となるものだ。

タコの脳とヒトの脳は同じジャンピング遺伝子を持つことが発見された。無脊椎動物の驚くべき知能を分子的類似性から説明。 Click to Tweet

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