ヒツジは平面画像から人間の顔を認識できる
サイエンス出版部 発行書籍
University of Cambridge (UK) の研究者が行った新研究は、ヒツジが写真からでも人間の顔を認識でき、また事前の訓練なしに飼い主の写真を識別できるとしている。2017年11月8日付Royal Society: Open Scienceオンライン版に掲載されたこの研究は、ヒツジの認識能力を観察するために行っているいくつかの実験の一つである。 このオープンアクセス論文は、「Sheep Recognize Familiar and Unfamiliar Human Faces from Two-Dimensional Images (ヒツジが平面画像で見慣れた人と見慣れない人の顔を識別)」と題されている。ヒツジは比較的脳も大きく、また寿命も長いため、ハンチントン病など神経変性疾患の動物モデルに適している。また、顔を認識する能力は人間のもっとも重要な社会的能力の一つである。見慣れた人の顔をたやすく認識できるし、見慣れない人の顔でも画像を繰り返し見せられれば認識できるようになる。ヒツジもイヌやサルなどと同じように社会性動物であり、他のヒツジだけでなく、見慣れた人も認識できる。ただし、ヒツジが顔貌情報を処理する全体的な能力についてはほとんど知られていない。University of CambridgeのDepartment of Physiology, Development, and Neuroscienceの研究チームは8頭のヒツジを訓練し、コンピュータ・スクリーンに表示された4人の有名人の肖像写真を認識させる試みを行った。4人の有名人にはFiona Bruce、Jake Gyllenhaal、Barack Obama、Emma Watsonを選んだ。その訓練では、ヒツジが特別設計の囲いを歩き回るようになっており、囲いの一方の端に置かれた2台のコンピュータ・
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