選択的にβセクレターゼを阻害するアルツハイマー治療薬候補物質の開発に成功
サイエンス出版部 発行書籍
アルツハイマー患者を治療する薬剤の開発研究は、過去何十年かにわたり、世界中で熱心に行われてきた。診断に関しては大幅な進歩があり、この疾患をますます早く、また正確に見つけることができるようになったが、選ぶ薬剤となるとまだ限られている。 脳にタンパク質が蓄積するのがアルツハイマーの特徴であり、慢性的に進行する脳細胞壊死に関わっているとされている。現在では、この疾患も、認知症徴候が現れるより前の最初期段階で発見できるようになってきた。このタンパク質の塊は、βセクレターゼとγセクレターゼという2つの酵素がアミロイド前駆体タンパク質 (APP) を三つの部分に切断してできる、βアミロイド・ペプチド (Aβ) という有害なタンパク質の破片が主要部分を占めている。もしβセクレターゼ、またはγセクレターゼが遮断されると、それ以上の有害Aβペプチドの生成も阻害される。そのため、生物医学的な研究は、医療的突破口としてこの2種の酵素を重点に進められてきた。しかし、これまでのところ、γセクレターゼを遮断する化学物質を用いた臨床研究の結果はそれほど芳しくない。問題は、この酵素が細胞の他の重要なプロセスにも関わっているということである。この酵素を阻害すると、消化管出血や皮膚がんなど激しい副作用を引き起こす結果になるのである。そこで、研究者は長年βセクレターゼにも注目して研究を進めてきた。 University of Zurich, Institute of Regenerative Medicine, Systems and Cell Biology of NeurodegenerationのLawrence Rajendran教授の率いるチームは、スイス、ドイツ、インドの研究者らとの共同研究でβセクレターゼの他の重要な機能には影響せず、病原性機能だけを遮断する標的物質を開発した。この研究論文は、
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